今日のポイント

・昨日のドル円は一時159.34円まで急伸したが、中東情勢の緩和期待からドル売りが入り上値を削った
・日銀の6月利上げ確率は78%まで上昇しており、円高圧力が徐々に強まりつつある
・4月の全国CPI(消費者物価指数)は前年比+1.5%と3月(+2.2%)から大幅に鈍化。中途情勢の影響は見られず、補助金の効果でエネルギー価格は押し下げられた

何が起きたか

昨日のドル円は、イランの最高指導者が兵器級ウランを国内に留め置くよう命じたと報じられたことで原油価格が上昇し、一時159.34円まで買われた。その後、イラン高官が報道内容を否定したことで原油が急落し、上げ幅を縮小。158.98円前後で取引を終えた。

なぜ動いたか

今回の値動きは2つの力が真逆に動いた結果です。

① イラン核合意への期待後退(ドル買い要因) 欧州時間にイランが濃縮ウランの国外搬出を拒否したとの報道で原油価格が急騰し、リスクオフの展開へ。有事のドル買い再開の気配となった。

② 日銀利上げ観測の強まり(円買い要因) 日銀の小枝審議委員が「利上げを通じて金利の正常化を進めることがより重要になる」と発言。6月利上げ確率が78%まで上昇し、円全体は難聴に推移する気配となっている。

この綱引きが続いているうちは、大きな方向感は出にくい展開です。

チャートで確認

直近のサポートラインは158.50円、上値は前日高値の159.34円が意識されやすい水準です。昨日と同様レンジが継続している展開です。

まとめ

イラン情勢と日銀利上げという2つの材料が拮抗し、159円前後での膠着が続いています。本日は週末前のポジション調整も加わりやすく、方向感が出にくい1日となりそうです。大きく動く前の「ため」と捉えて、来週の動きに備えたいところです。