【週間為替レポート|5/18〜5/22】 ドル円159円台で終えた1週間──来週は米PCEとイラン協議が最大の焦点
今週のポイント
・今週のドル円は158〜159円台のレンジ内で推移し、週末は159.16円で取引を終えた
・FOMC議事録・日本CPI発表と材料が目白押しだったが、方向感は出ずレンジ継続
・来週は米コアPCE・GDP・米イラン協議と超重要イベントが集中し、相場が大きく動く可能性あり
今週何が起きたか
今週のドル円は、FOMC議事録でFRBのタカ派スタンスが改めて確認されたことや、米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となったことでドル買いが優勢となり、一時159.34円まで上昇した。一方、イランの最高指導者が濃縮ウランの国外搬出を拒否したとの報道で原油価格が急騰しドル買いが入ったものの、イラン高官が報道内容を否定すると急反落するなど、中東情勢に振り回された1週間となった。
なぜこの動きだったか
今週相場を動かした材料は大きく3つです。
① FRBタカ派確認(ドル買い要因)
FOMC議事録で多くのメンバーが緩和バイアスの文言削除を求めていたことが判明し、利下げへの期待が後退した。FRBからは利上げを匂わす発言もあり、今後のドル買いも堅調に推移しそう。
② 日銀利上げ観測(円買い要因)
小枝日銀審議委員が「利上げを通じた金利正常化がより重要」と発言たした。
6月の利上げ確率は78%までにも達し、円についても動きづらい展開が続きそう。
③ 中東情勢(不安定要因)
イランの核合意を巡る報道が二転三転し、そのたびにドル円が大きく振れる場面が続いた。パキスタンの仲介で米イランの最終草案がまとまりつつあるとの観測も浮上しており、来週も目が離せない。
来週どう見るか
🔺 上昇シナリオ(円安・160円方向) 米イラン協議が決裂・地政学リスク再燃→原油高→ドル買い継続で、市場は財務省が160円を防衛ラインとしていると考え、160円付近ではミセス・ワタナベによるドル円ショートの厚みも増すことが見込まれる。
🔻 下落シナリオ(円高・157円方向) 米イラン協議が合意に向かい原油価格が急落すると、地政学リスクの後退からドル売りが優勢に。米コアPCEが予想を下回れば利下げ期待が復活し、157円台への調整も視野に入る。
来週の注目イベント
| 日時 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 月曜〜 | 米イラン核協議の行方 | ◎ |
| 木曜 22:30 | 米GDP改定値 | ◎ |
| 金曜 22:30 | 米コアPCE(4月) | ◎ |
| 随時 | 欧州CPI発表 | ○ |
まとめ
今週のドル円は159円台のレンジ内で膠着し、方向感のつかみにくい1週間でした。来週は米コアPCEと米イラン協議という2大材料が重なり、160円突破か157円割れかの分岐点になる可能性があります。週末はポジションを軽くして週明けに備えたいところ。