今日のポイント

・トランプ大統領が週末SNSで「イランとの合意が間もなくまとまる」と投稿。週明けのドル円は前週末比30銭程度ドル安・円高の158.80円台でスタートした


・ウォーシュ氏が新FRB議長に就任。「毅然とした決意でインフレをもっと低く抑えられる」と発言し、タカ派姿勢を早速示した


・本日の予想レンジは158.300〜159.500円。イラン協議の行方を見極めたい市場参加者が多く、動意の乏しい展開が続いている

何が起きたか

週末にトランプ大統領が「イランとの合意が間もなくまとまり、ホルムズ海峡が開放される」と自身のSNSに投稿したことで、週明けの原油先物が大幅に下落。ドル円は158.80円台で取引を開始した。さらに「米国とイランが60日間の停戦延長を含む合意に近づいている」との報道も伝わり、ドル買い巻き戻しが進行、一時158.819円まで下落する場面があった。

なぜ動いたか

今日の動きは2つの大きな材料が重なって起きています。

① 米イラン合意への期待(ドル売り・円高要因) ホルムズ海峡封鎖リスクが和らぐと、原油価格が急落。原油安→中東リスクの後退→ドル売りという流れが典型的なパターンとなる可能性がある。ただ、米政府高官は「合意文書への署名までにはなお時間を要する」としており、期待先行での円高には限界もある。

② 新FRB議長就任(ドル買い要因) ウォーシュ新FRB議長は就任早々にタカ派的な姿勢を示しており、FRBが年内に利上げに転じる可能性が高まりつつある。日米金利差は縮小しにくい状況が続いており、円安圧力は根強い。

この2つの力が拮抗しているため、方向感の出にくい展開となっています。

チャートで確認

本日の予想レンジは158.30〜159.50円。上値は先週高値159.34円、下値は158.30円付近のサポートが意識されやすい水準。

今後どう見るか

🔺 上昇シナリオ(円安・159円台回復) 米イラン合意が「期待倒れ」に終わった場合、リスクオフのドル買いが再燃。日本の補正予算案に絡む財政懸念もドル高・円安を後押しする材料となっており、159円台後半〜160円方向への再上昇が視野に入る。

🔻 下落シナリオ(円高・157円台) 米イランの合意文書署名が正式に発表された場合、原油価格が一段と下落しドル売りが加速。158円のサポートを割り込むと157円台への調整も想定される。

まとめ

米イラン合意への期待と新FRB議長のタカ派発言が綱引きする複雑な1日です。合意の「期待」だけでは円高も限定的であり、正式署名の有無が今週最大のポイントになりそうです。今夜のグールズビー・シカゴ連銀総裁講演(20:00)の発言にも注目です。